冷遇

 就職活動に辟易している。大学2年生の頃はいずれ潜在的な能力が開花して超大手企業にありえないぐらいの量の内定を獲得出来るのではないかと楽観視していたが(そんな訳がない)、実際は潜在的な能力が開花するどころか色々な技能力、知識、その他諸々の能力が退化していっているような気がする。昨日もそれなりに知名度のある大手企業のエントリーシートを書いていたが、就職活動に対して万全に対策していないような人間が果たして何を書けるというのだろうか。どうせエントリーシートを出しても選考に通過する確率が低いなら、一体この労力と時間は何なのだろうか。そんなことを考えながら書いていたため、クオリティとしては非常に完成度の低いものが出来上がってしまった。というかむしろあえて真面目に書かず、ネタとして書いていた。もうエントリーシートを書く目的が「選考に通過する」というものではなく、「如何にして人事に心証を与えるか」というようなものにシフトチェンジしてしまっていたのだろう。

 巷には「必勝!サルでもわかるESの書き方」とか「必読!サルでも受かる面接技法」などの就活攻略本が溢れかえっているし、「サルでも内定がもらえる就活セミナー」みたいな講座が開かれている。しかし、あまりにもその数が多すぎないだろうか。一定数の就活生がそのような本、講座に触発されたらエントリーシートの文章の内容に統一性が付与されてしまうのではないか。無論、人事にウケのいいエントリーシートの文章の"軸"というのが存在するのはわかる。実際に行ったことが無いから判然としないが、ESの書き方講座なんてのはそんなことを教えているのだろう。就活生はそれに沿って独自の経験、内面を照らし合わせエントリーシートを書いていくのだろうが、やはりそこにはある種の重複性が生まれてくると思う。というか、俺がもし人事側だったら「またこの手のタイプのESか…」と半ば飽き飽きしてくるんじゃないか。それぞれに文章内容の違いこそあるものの、書いていることの内容を概観すると「〇〇を頑張った」とか「〇〇でリーダーシップを発揮した」とか結局全部同じことに思えてくるだろう。人事がそういった能力を持った人材を求めているのはわかるのだが、そんなようなことを多くの人間が書いていると、一体誰が本当に卓越した能力を持った人間なのかを見極めるのが困難になってくるんじゃないか。いや、そんなことないのかな。書いている内に何が正しいのかわからなくなってきた。結局真面目に就職活動したくないという自分の逃避欲求が無理やりこじつけた屁理屈なのかもしれない。でもやっぱり、俺は大多数の人間が人事の顔を窺って書くようなエントリーシートは書きたくない。人とは違うという革命的な異端性を持つイレギュラーでありたい。その方が人の印象に残るのは確かだ。しかし、きっとそれをESという媒体で表現するのは間違っている。きっと何が正しい選択だったかなんて、物事が終わってからわかることなんだ。

 

 就職活動は不安しかないし部活は未だに引退出来ないし親は事あるごとに説教を垂れてくるしこんな書く必要性があるのかも疑わしいブログ書いてる場合じゃないのにブログに時間割いてるし今年も真実の愛が籠ったカカオを摂取出来なかったし不平不満が飽和している。

 そんな俺の心をささやかながら癒してくれるのはやっぱりジャパニイズアニメイシヨンだね。『ゆるキャン△』見てたら自然と涙が零れてきた。俺は多分今女の子達がまったりキャンプする平和な世界と対極の状況に置かれているんだろう。

 あとバーチャルYoutuberシロイルカの声を聞くと心なしか疲労が回復してくる。この前も朝起きて部活行きたくねえなぁと思いながら布団の中でシロの動画を見ていたら普通に遅刻した。遅刻した理由を正直に説明しろって言われたから「バーチャルユーチューバーシロの動画を見ていたらつい見入ってしまい遅刻しました」と正直に説明したところ罰走させられる羽目になった。世知辛いのじゃ~ってやつですね。

 

 ということで今回の「実録!底辺大学生密着型ドキュメント~現実逃避スペシャル~」はここらで終わりにしようと思います。ありがとうございました。

 


fhána / ムーンリバー - MUSIC VIDEO

 

 これから毎週ブログを更新しようと思っているので(自分が虚言癖でなければ)週に一回オヌヌメの曲を載せていくことにした。

 今回の曲はアニメ『有頂天家族2』EDの『ムーンリバー』。アニメの内容も非常に面白かったし、この曲は2017年に放送されたアニメにおける無数のED曲の中でも頭一つ抜きん出て良い曲だと思う。心が浄化されるね。