苦悶と痴漢

 暑い日々が続いておりますが皆さん如何お過ごしでしょうか僕は暑いのには多少耐性がある方なのですが流石にマスクをしなければならないとなると酸欠状態みたいになって結構苦しいですね。肉体的に苦しいのは勿論のこと「あぁ~ん仕事辞めたいもぉ~ん」という安易には叶うことのない願望によって精神的にも苦しめられる2020年の夏この頃でございますがね、えぇ、最近はもう平日は某匿名掲示板で転職について書かれている場所をひたすら凝視するというのが僕のモーニングルーティーンになっておりましてこんな非生産的な時間の使い方をしていてもいいのかと不安になってくるのでありますがもうこれはどうしようもないんですよね。インターネット上に安息を求めて生きてないと自分が今置かれている状況を直視出来ないですから。

 

 いやぁ~どうしてこんなことになっちゃったんだろうなぁ~気付いたらね、就職活動の時に絶対ここの業界では働きたくないっていう業界に迷い込んでしまった、あれっ、おかしいな、おかしいなっ、少し違和感を覚えた僕は漠然とした不安を胸に抱きながらとりあえず働き出してみたんですがね、あれっ、変だなっ、この会社全然手当出ないなっ、いくら残業しても手取り増えないなっ、怖いなっ、怖いなっ、このままだと実家から出ていけないなっ、怖いなっ、社会的に怖いなっ、そこで僕は本当に怖くなっちゃってね、インターネットで検索してみたんです、僕の所属している企業名を。そしたらなんとね、やっぱりというべきか恐れていたことが現実になってしまったというべきか、検索結果のウィンドウが突然真っ黒になって暗転した画面に写ったんです。労働によって生気を吸い取られた悲惨な男性の相貌が。キャアアアアアアアアア!!

 

 と、まあ暑さの所為で頭が混乱してよくわからない怪談を書き走ってしまいましたがもう本当に最近仕事を辞めたいということに頭が支配されつつあるんですよね。でも実際に上司に「すいません、辞めます」と自分が言ってるビジョンが想像出来ない。仮に辞める決心がついてその旨を言えたとしてもそれを受けた上司の困惑した表情と「頭冷やして考え直せ」みたいな文言が飛んでくる未来が頭に浮かんで仕方ない。どう転んでも辞めることを後押ししてくれることはないんですよね。まあそりゃそうなんだけど、本人の意志を尊重するってことで辞めようとする人間には周りの人間が辞めることを後押ししてやるような文化があってもいいんじゃないのかと僕は思う。何かと人が損をするような風習が多すぎるんだよなこの国は。ストレスが溜まってしゃーない。

 

 最近はコロナ禍でこの行き場のないストレスのはけ口がなかなか見つからない。たまにニュースで痴漢の報道とかがされているけど、ああいう人の気持ちもわからなくはない。気持ちがわからなくもないだけで絶対に僕はそういうことはしないですがね。痴漢に走ってしまう人って単なる性的衝動だけでなくて「己の手で人生を終わらせてやる」っていう怒りとか諦観の表現としてやってしまう人も中にはいると思うんだよな。痴漢なんてやったらもうその場で即人生終了じゃないですか。捕まって釈放されたとしてもその人の人生において痴漢した、という汚点は拭いきれない程にはっきりと染みつきますよね。だから既に人生に絶望し、ある種の諦観やどうにもならないこの世界に失望を感じている人はどうしても怒りというか、やり場のないストレスを抱えてしまうと思うんですけど、そのストレスを発散する方法として痴漢を選んでしまうのかなと言う気もする。もうこんな人生どうにでもなってしまえ、痴漢した俺が悪いのではなく俺に痴漢させるような衝動を与えた社会が悪いのだというように。まあ明らかにストレスを発散する手段として痴漢というのは間違ってるんだけど、その間違った選択をさせてしまうのがこのストレスフルな社会だったりする訳で、結局何が言いたいのかというと世の労働を週休3日にし、社内に嫌な奴がいたらすぐ転職してもいい、基本完全テレワークというように労働形態を快適化させることでこの国から痴漢が減り、乗車率の減った電車内(特に埼京線)には多少の平穏が訪れるだろうということだ。これは間違いない。逆に痴漢が減らないのは会社を週休3日に統一しないからであり、社内に嫌な奴がいても終身雇用制度とか石の上にも三年とかよくわからん考え方に囚われてずっとその場に留まり続けるからであり、テレワークをしないからである。こんな状態を維持する限り痴漢の発生率が下がることはないのは自明である。今すぐ健全な青少年を育成する的な団体は厚生労働省に抗議した方が良い。僕はそう思います。知らんけど。

 

※このブログでは常時読者の皆様からの『何の不和もなく円満に退職出来る方法』をコメント欄にて募集しております。