思考

暗中模索

時間とは恐ろしいものだ。気が付いた時にはもう既に失われている。一旦失ったらもう取り返すことは出来ない。当たり前のことなのに、そんな現実が重くのしかかってくる。 僕は新入社員研修中に「何故この会社を選んだのか」、「これが本当に自分のやりたい仕…

就職活動と悔恨と義憤

よく偉そうに就職活動について講釈を垂れる人間がいる。これから就職活動を迎える後輩に熱い激励の言葉を浴びせかけ、大手企業の内定保持に起因する余裕を綽々と見せつける輩だ。別にその行為が悪いとは言わない。だが、その行為が就活生にとって必ず良い結…

負荷の軽減

「分人」という言葉をご存じだろうか。あまり耳にしたことがないという人もいるだろう。かくいう僕もこの言葉を知ったのは最近のことである。 分人とは、小説家の平野啓一郎氏の著書『自分とは何か~個人から分人へ~』で提唱されている概念のことだ。この本…

瑕疵と独白

『超回復』をご存じだろうか。最近では筋力トレーニングが流行の一端だから、既に存じ上げている読者諸賢も多いかもしれない。激しい筋トレなどをすると、筋肉細胞が一旦破壊される。その後2~3日の休息を取ることによって筋肉細胞は回復していき、以前よりも…

冷遇

就職活動に辟易している。大学2年生の頃はいずれ潜在的な能力が開花して超大手企業にありえないぐらいの量の内定を獲得出来るのではないかと楽観視していたが(そんな訳がない)、実際は潜在的な能力が開花するどころか色々な技能力、知識、その他諸々の能力が…

憂慮

最近精神的に参っちゃうことがよくあるので(将来に対する漠然な不安とか就活に対する不安とかが原因で)、寝る前に癒しを求めて声優のラジオを聴くことが多かった。あらかじめ断っておくが声優のラジオを聴くことは個人の自由なので決して悪いことではない。…

装飾系人間の憂鬱

この間興味深いタイトルの本を読んだので感想を記そうと思う。竹内一郎の『人は見た目が9割』という本である。最初目にしたときは「なんやこのタイトルゥ!?ナメとんのか!」と激昂しかけたが、本書は人間としての容姿がその人の人生の優劣を決定付けるとい…

社会的弱者の断末魔

私は2019卒なので、就活の時期も差し迫っているということで朝井リョウの『何者』を読んでみた。以下ネタバレを含むので読んでない人はご注意を。 この小説は現代の若者達における就職活動の実態をリアルに描き出したものである。主人公とその囲いは就職活動…