慟哭

 今すぐにでも現職を放擲し天才科学者に転身してノーベル化学賞を受賞したい今日この頃でございますが皆さん如何お過ごしでしょうか僕はもう駄目みたいですブログの書き出しの文章もまともに考えられない有様だし早く仕事辞めたい。

 

 精神的に参っているといえば参っていないこともないんだけど幸か不幸か僕が働いている会社は給料が低い代わりに休みがそれなりに取得しやすいので今週は金曜日に有給休暇をブチ込んで4連休にしたんだけど、やはり時間というものは残酷で気付けばもう出勤日が目の前まで迫って来ている。現時点でもう4連休の4分の3が終わってしまったと考えると非常に暗澹たる気持ちになってくる。

 社会人になってから連休というものを素直に喜べなくなってしまった。4連休の始まる前と4連休初日はまだ良いが、2日目あたりから「あと2日したらまたあのファッキンな日常に戻らねばならんのか……」という鬱屈とした気持ちが沸々と湧き上がってくる。4連休出勤日の前日の夜なんかはもう斬首刑を執行される直前の囚人のような心情にならざるを得ない。

 こんな思いをするぐらいなら最初から休暇なんか取らない方が精神的負荷が少なくて済むのではないかと思いそうになるが、間違いなく休みは取った方が良い。というか取らないと死ぬ。そしてせっかく休みを取るからには有意義に過ごさなければならない。正直ずっとベッドに横になってぐうたらしていたかったが、前回の連休にそうしていたら終わりの方になってありえないぐらいの空虚感と喪失感に襲われたので今回はちゃんと有意義に過ごそうと思ってある程度この連休中に何をするか計画を立てた。僕はこういう時、最終日になるべくゆったり出来るようにプランを立てるので必然的に連休の前半部分に予定が詰まってくるが、必ずしも自分で計画したタイトなスケジュールを確実にこなす必要はない。計画通りにいかなくても誰に怒られるわけでもない、ただやることが後回しになるだけだ。

 

 まず連休初日の金曜日は美容院へ行った。ここ最近かなり髪が伸びてきており、特に前髪が目にかかって気持ち悪くて仕方なかった。やはり頭部をスッキリさせた状態で連休に臨みたい。

 伸びすぎて鬱陶しかった前髪をバッサリ切り落としてもらい、そのあと前々からラジオ等で紹介されて気になっていた高円寺にある『じもん』というラーメン屋へ行き勝浦式タンタンメンを食べた。この勝浦式タンタンメンは辛さの度合いを選ぶことが出来、食券を渡す時に店員に伝えるのだが、僕は一番人気の辛さだという「1辛」を注文した。6段階ぐらいある内の2番目ぐらいの辛さだったのでそこまで辛くはないだろうと高を括り、カウンター式の狭い店内の奥に座って麺が運ばれてくるのを待つ。数分待って麺が運ばれてくると、なるほどこれは確かに辛そうだが旨そうだ。

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  色合い的に一見ミネストローネに見えなくもない。よっしゃいただきま~すと麺をすするも束の間、やがて僕の額からは真夏の甲子園球児の如く眩い汗が滴り落ちた。…………。普通に辛いな……………………………………………………。出されたものは完食するという己なりのポリシー上、残すのは極力避けたかったが自分の唇と舌が悲鳴をあげ可哀想になってきたので半ライスをブチ込み無理矢理かきこんだ後、「あっコイツ調子乗って辛いモンいけますよ感出してきたけど普通にダメで諦めたなダッサ(笑)」と思われない程度に麺とライスをスープの奥深くまで沈みこませ店を後にした。作ってくれた店員よ、すまん俺にはまだ早すぎた。

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すまんちょっと残した

 

 そして2日目。この日はスーツをクリーニングに出し、コンビニでビールを買って家でグイグイ飲みながらNetflixで海外ドラマと映画を観た。

 5年ぐらい前に1回観たことあるのに何故か無性に『ゴーン・ガール』が観たくなったので観たのだが、ヒロインがサイコパスなのをすっかり忘れていて(というか当時はほとんど内容が理解出来なかった)当初の目的とはだいぶ遠ざかってしまった。当初の目的というのは当方24歳異常独身男性彼女無歴等年齢の称号を持つ者であるからしてこういうR指定映画に情欲を満たすための介助としての役割を与えがちでありつまりアレがこうなってアレがこうなるべきであったのにナニがナニしてアレになってしまったという訳である。

 そんな訳でその後ぶっ続けで『氷の微笑』の視聴を開始した訳であるが、やっぱりこちらもヒロインがサイコ系で情事の最中にアイスピックをぶん回してグッサグッサやるもんだからやっぱりナニがナニしてしまった。しかしまあどちらも話は面白かったしヨシとするか、という寛容な心でベッドに入りスマートフォンで例の電子ハブを堪能して当初の目的を無事達成した後眠りについた。

 

 3日目は午前中からジムに行って筋トレをし、帰り際に本屋に寄って何故か高校生向けの英文法の参考書を買って帰った。僕は本屋がわりに好きでよく行くのだが、たまに訳のわけらない本を買ってしまうことがある。本棚に並んである背表紙を見ながら「はて、何故俺はこんな本を読もうと思ったのだろうか」というような事態が多々発生するのだ。おかげで積読本がなかなか底をつかない。

 

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 昼はつけ麺を食べたが、大盛にしたら量が多すぎて食後から晩飯の間までずっと胃がしんどかった。食生活について調子に乗るのはよくないね本当に。

 

 明日はこれまでの間にかなり溜め込んでしまった本や漫画を読みながらゆっくりしたいと思う。明日の夜更けの絶望と慟哭に備えて今日はもう寝よう。

 

 

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