落伍者の処断

 最近ストレスが溜まりやすい。何というか普通に生活をしているだけでストレスが蓄積していく。中でもとりわけストレスが溜まりやすい場所が電車そして歩道だ。

 自分は電車通学なので大学に行くのに電車を利用している訳であるが、完全にストレスの温床である。如何せん人が多い。一限に登校する時なんかは朝の通勤ラッシュと時間が被るので鮨詰め状態である。時間ずらして早い時間に乗ればいいという声もあるだろうが、普通に朝早く起きるのが至極困難なので無理である。この間などあまりにも車内が満員御礼状態だったので座ってるオッサンの目の前で壁ドンならぬ窓ドンみたいな体勢で立っていた。

 ストレスの原因はそれだけではない。自分にとって赤の他人と身体が密接するという状況があまり気持ちよくない。気持ちよくないというか落ち着かない。これは立って乗車している時よりも座っている時の方が顕著で、自分の肩と相手の肩が触れ合っているだけで不快感を感じてしまう。デブが隣に座ってきた時なんかは絶望である。余談だがデブに限って電車の中で血眼になって空席を探している気がする。デブなんだから立ってカロリーを消費して痩せる努力をしろと言いたいが、痩せる努力を厭うような怠慢な奴だからデブになるのでありもともとそういうストイックな志向を持っている人間はデブにならないのである。故にデブが電車で座りたがるのは自然の摂理と言っても過言ではない。デブに対して他意のあるような供述をしてしまったが別にデブに怨恨のようなものを抱いている訳ではないので忘れてほしい。話を戻すと、自分は単純に物理的な意味合いでのパーソナルスペースが広すぎるのかもしれない。ましてやその相手がアルコール臭のきついオッサンだったり加齢臭のきついオッサンだったりすると最悪な訳で、一刻も早く車内から離脱したい衝動に駆られる。その点では電車内で感知できる異臭もストレスの原因である。たまに朝から不思議なほどアルコール臭を遺憾なく車内に充満させている社会人がいるけどちゃんとブレスケアをして電車に乗ってほしい。

 まぁ以上のような理由で電車に乗っているとストレスが溜まる訳だがその問題を解決するためには自分の忍耐力を上げる、すなわち思い通りにいかないということを甘んじて受け入れるか、人々が周囲に対して配慮の精神を持つことが必要だと思われる。配慮の精神を持つには自分の状態を自覚することが重要だ。僕は太めの体型の人間に向かって「おいこのデブ!席譲れコラ!」と言わないし酒臭い人間に対して「お前アルコール臭えんだよ次の駅で降車しろ!」と言わない”配慮”をしているのだから向こう側もそれに対応した”配慮”をするべきなんじゃないかな。

 

 続いて電車の中に次いでストレスが溜まるのが歩道である。歩道を歩くことのどこにストレスが溜まる要因があるのかと思われるかもしれないが、やはりこれにも他人が関わってくる。簡潔に言えば前を横に並んで歩かれると歩きづらいのである。僕は歩くスピードが速い方なので急いでいる時に前に人が横一列にならんで道をふさいでいると非常にもどかしいのである。あんまりにももどかしいのでたまに脳内でそいつらを大気圏の外側まで蹴り飛ばしてやることもある。

 狭く一人でしか歩けないような極端に細い道を一人で歩いている分には構わないが、横に何人も並べるような広い道だからといって横に何人も並んでいいということはないと思う。エスカレーターだって横は二人分の幅があるが片側に並んで乗るというのが社会的な常識である。基本的に片側に並びもう片方の側を早く移動したい人用に空けてある。歩道を横一列に並んでふさぎながら歩いている人間はエスカレーターで左右同時に陣取る人間と同じ行為に及んでいるといっても過言ではない。もっと周囲の人間に気を遣ってほしい。

 基本的に横に並んで歩く人間ってのはスローペースで歩くし、急ぎの用がある人間は早足で歩く。前者は後者のことを考慮して歩いてほしい。逆に早足で歩いている人がゆっくり歩いてる人間の邪魔をするなって考え方も無くはないだろうけど、早く歩きたい人がゆっくり歩いている人の歩調を乱したところで殆ど損失はないのだし急ぎの用がある人間が優先されるべきなんじゃないだろうか。

 

 と、まあいろいろ愚痴めいたことというか愚痴をつらつら書いてきた訳だが結局僕が言いたいのは自分本位な思考をしてる人間は無自覚に周囲に迷惑をかけがちな傾向にある気がするので内省する時間を持つべきだと思いました。なんか道徳の授業のようなクサい文章を書いてしまったのでここでおわります。

 

 

See you again