概観

 人生全体を80年程度の尺度で捉えるならば、1日単位でのイベントは概観的に些末なものだと言えるだろう。何か嫌なことがあっても、10年後か20年後には取るに足らないことだったと思えるようになるはずだ。喉元過ぎれば熱さを忘れる。実際、僕も10年前に自分の身に起きた嫌な思い出は、嫌な思い出として記憶されてはいるものの、当時の張り詰めたような緊張状態やネガティブな色合いを体感的に想起することはなくなった。だから、何か差し迫っている憂鬱なイベントに向けて必要以上に悲観的になる必要はないのかもしれない。どうせ時が過ぎれば色褪せた思い出に変わるのだから。

 

 ということで突然だが『平成鬱行事回想グランプリ』を開催しようと思う。平成の間にあった嫌~な出来事を回想して「あんな嫌なことがあったけど今も僕は元気に生きているじゃないか、まだまだ人生これからだぜ!」と自分自身を元気付ける趣旨で開催される運びとなったこのコーナー。なんだか滅茶苦茶精神衛生に好影響を与えるような気がしてこないだろうか?ちなみに僕は全然そんな気はしてこない。

 どうやら僕が書いてるこの記事は一応ブログという体裁であり、コメントすることが可能となっているらしいので、もし我こそは、とこのしょうもないグランプリに参加したい方がいたらコメントして自身の黒い遍歴を披露して頂いても構わない。このブログの読者が僕自身以外に入ればの話だが。

 

 というわけで早速始めるとしよう、『平成鬱行事回想グランプリ』、ここに開幕!!

 

~幼稚園編~

■幼稚園児の頃、園内でウンコを漏らした回数が一番多かった。

 

~小学校編~

■近所の友人の家で携帯ゲーム機を借りてプレイしていたら誤ってデータを全消ししてしまい大泣きされて大喧嘩になった。

 

■『ToLOVEる』を買うと公然猥褻物陳列罪で逮捕されると思っていた。

 

■気付いたら中学受験をするための塾に通うことになっていた。

 

■中学受験で第一志望校受験当日の朝、受験校校門の前で親にWALKMANを渡され「これ聴いてから行きなさい!」と『栄光の架橋』を無理矢理聞かせられる。受験前の校門でイヤホンをしながら音楽を聴いている人間、という状態に羞恥心を覚える。結局第一志望の受験校には落ち、「何が栄光の架橋だよ、絶望の鎮魂歌じゃねえか」とやさぐれる

 

~中学校編~

■複数人でサイゼリヤに行ったら自分のオーダーだけ受け付けられていなかった。

 

■友達が少なすぎてmixiで赤の他人とメールアドレスを交換して下らないやりとりをしていたことが親に発覚し、3時間以上説教された。

 

■通学中にウンコを漏らしそうになり「中学生にもなって漏らすのか?流石にそれは恥ずかしすぎるだろ…我慢だ我慢…」と便意に対する必死の抵抗を試みるも結局漏らした。

 

 

~高校生編~

■男子校という環境に耐えきれなくなって精神が崩壊してしまい、帰宅後3時間はシルバニアファミリーでおままごとをしていた。

 

■陰隠滅滅とした学校生活に嫌気がさし、「そうだ俺は昼の人間じゃない、俺は夜を主戦場とする人間なんだ」と自己暗示するようになった。その日から自分のことを『夜王』と脳内で自称し始めるが、23時には眠くなってしまうので普通に寝ていた。

 

■カラオケに行ったらフルで歌い切ったのに精密採点で「採点出来ませんでした」と表示された。

 

~大学生編~

■自動車運転免許を取得するために車校に通っていた時、昭和気質なイカれたジジイ共に蹂躙され、教習中にクラクションをプッププップ鳴らしたい衝動に駆られたが、そうするわけにもいかないので気付かれないように連続で屁をプッププップすることで事なきを得た。

 

■クリスマスに派遣のアルバイトで引っ越し業務をしている最中、運んでいたダンボールが重すぎて支えきれなくなり落としてしまったところ、強面の社員に頭を拳骨で殴られた。

 

 

披瀝する必要もない事実を開示してしまったし、そもそも虚実入り混じってしまったような気もするが、現時点での『平成鬱行事』はこんなところである。平成が終わりを告げるまであと1ヵ月だが、その間にも何か鬱行事が発生したら随時更新していくこととしよう。コメントも常時受け付けているので遠慮なくどうぞ。